なぜスポーツの記録は更新され続けるのでしょうか?
その背景には「思い込み」があると考えられます。
例えば「ここまでが限界だ」という一つの思い込みは、自分の経験や周囲の言葉によって蓄積されていきます。
ただしこれらは必ずしも事実ということではなく、私たち一人ひとりの内側にある“セルフイメージ”にすぎません。
思い込みは、潜在能力の発揮を制限する
ここで一つのケースを紹介します。
1954年まで、1マイル走(約1600m)を4分以内で走ることは人間の生理的限界を超えるとして「不可能」だと広く信じられていました。つまり、4分の壁が“人間に破れない常識”として捉えられていたのです。
しかし1954年、イギリスのロジャー・バニスターという選手が
3分59秒4という記録を出し、史上初めて4分の壁を破りました。
彼だけが、特別な才能の持ち主だったのでしょうか?
「4分の壁」が突破された
注目すべきは、この記録が出た後の変化です。
「4分を切ることは不可能」だと思われていた認識が、「4分を切ることはできる」に変わった途端、
バニスターの快挙からわずか数週間〜数年の間で、4分の壁を突破する選手が次々と現れました。
これは、人間の技術や体力が急激に進化したからではありません。
「できる」という前例が生まれたことで、選手たちの意識が変わった結果だと考えられています。
このケースでは、人のパフォーマンスを制限しているものが、
必ずしも能力そのものではなく、「思い込み」である場合があることを示しています。
成長のための第一歩
一つの事例ですが、無意識の思い込みが、競技パフォーマンスに影響していることが見えてきます。
まずは、「自分が今、どのような思い込みを持っているのか?」に気づき、それをいったん手放してみることが
変化への第一歩になります。
そうすることで、挑戦の基準、判断、行動に変化が生まれ、
結果として競技パフォーマンスの向上へとつながっていきます。
スポーツメンタルコーチングでは、選手の内側にある思い込み(セルフイメージ)に気づけるよう、
一人ひとりと丁寧に対話を重ねていきます。

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